今回も私の天鳳牌譜から、実戦に役立つ戦術をご紹介したいと思います。
今回の牌譜はこちら。
場面は東一局。開局してすぐなので、点棒移動はありません。
西家が一つ仕掛けていて、北家から7巡目にリーチがかかりました。
そのリーチを受けて一発目、現物の待ちで聴牌。
自身の待ちは2枚だけで現張りのこの状況、皆さんならどうするでしょうか?
今回もタイトルで解答がばれていそうですが、私は追いかけリーチしました!
この思考についてお話したいと思います。
リーチ・ダマ・ベタオリのリスクリワード
今回は、追いかけリーチ・現張りダマテン・ベタオリの3つの選択について、リスクリワードを考えてみます。
本題に入る前に、リスクリワードの考え方についても説明しておきましょう。
麻雀はどんな選択にも裏目が存在します。
そんな裏目の時のリスクと、うまくいった時のリワードについて考え、バランスをとることが麻雀では大事になります。
最悪これだけ覚えて帰ってもらえれば十分だと思うので、忘れないようにしてください笑
追いかけリーチのリスクリワード
①リスク
・北家の先行リーチのツモによる失点
・北家の先行リーチへの放銃(一発目に危険牌を切ることも含む)
・他家にが流れたときに切られにくくなる
②リワード
・あがった時の打点が最低5200点(ツモなら8000点~)
・親や仕掛けている西家をおろすことができる
現張りダマテンのリスクリワード
①リスク
・北家の先行リーチのツモによる失点
・北家の先行リーチへの一発放銃
・数巡押すのであれば、その間も放銃抽選を受ける
②リワード
・あがった時の打点は現状2600点(ツモなら4000点)
・などの手替わり牌を持ってきた時に、待ち枚数が増える
・ドラのなど超危険牌を持ってきた時に、おりるor回る選択肢がある
ベタオリのリスクリワード
①リスク
・北家の先行リーチのツモによる失点
・流局の際のノーテン罰符による失点
②リワード
・放銃による失点をほぼ防ぐことができる
序盤はリスクよりリワードを優先
さて、3つの選択肢のリスクリワードをまとめてみると、1つの事がわかります。
それは、「リスクの高い選択ほどリワードも大きい」という事です。
追いかけリーチはハイリスクハイリターン。
逆にベタオリはローリスクロー(ノー)リターンです。
でもこれって当然ですよね?
ハイリスクローリターンなら、そもそも選択肢に挙がるべきではないです笑
では、ハイリスクハイリターンと、ローリスクローリターンと、その中間択。
どれを取るのが一番いいのでしょうか。
さて、ここで皆さんに質問です。
天鳳で重要なラス回避ですが、ラス率の低い人ってどんな人でしょうか?
皆さんの答えは何でしょうか?
運のいい人、うまい人、当たりアカウントの人。
色々な答えがあると思いますし、どれか一つが正解という事はないでしょう。
私の答えは、「ラス争いをあまりしない人」だと思っています。
そして、ラス争いをしないための方法は、放銃をなるべくしないことではなく、点棒を稼げるチャンスの時にしっかり稼ぐことです。
なぜなら、どんなに放銃を回避しても、被ツモやノーテン罰符で点棒は減るからです。
ラス争いの可能性を下げるためには、自身で点棒を稼ぐ必要があります。
そのためにも、東場ではハイリターンであれば、ハイリスクであっても積極的に攻めましょう!
成功すれば、連帯率が上がりラス率が下がる、最高の状態になります!
逆に1回や2回放銃しても、東場であればまだ巻き返すチャンスは十分あります。
早めに大きな失点をしてしまった場合は、戦略をラス回避に早めに切り替えて、仲間をつくりにくのもありですね!(参照:ラス目の時は仲間を作れ!)
データ的裏付け
麻雀は先行有利のゲームとよく言われます。
これは、点棒的に先行した方が多くの選択肢を取ることができるため、と言われています。
また、データの上でもこれは証明されています。
麻雀戦術本「麻雀の2択」によると、
東1局に8000点あがった時の平均順位は1.93
東1局に8000点放銃した時の平均順位は3.02
平均順位2.41でも十分強いですが、8000点あがった時の平均順位1.93は驚異的ですね笑
8000点放銃した時の平均順位がざっくり3位。
この2つのケースが1回ずつあったとしたら、どうでしょう。
平均したら2位と3位が1回ずつで、ポイントプラスですよね。

自身の待ちがマックスで2枚だけなので、少しリスク高すぎたかなと思います。
まとめ
麻雀は常にリスクとリターンを天秤にかけて打牌を選択します。
ラスが罪な天鳳ルールにおいて、南場にリスクを負うのは難しい場面が多いと思います。
しかし、麻雀はリスクを負わないと勝てません。
リスクを負わずに勝てる時は、「運がいいだけ」です。
(もちろん運が悪いと、リスクを負ってもしっかり負けますが笑)
では、いつリスクをかければいいか。
南場にリスクをかけづらいなら、東場しかないですよね。
東場では大きなリターンを狙って、リスクをかけて攻めましょう!
たくさん満貫放銃してひどいラス率になっても、責任は取れませんので悪しからず笑
最後に、リーチ判断の牌譜を一つ。
「東場は上振れ択を取れ」ということで当然リーチ!
と思いきや、この打ち手の判断は・・・
ダマテン!
実はこの牌譜、天鳳のMr.鉄強、zeRoさんの牌譜です。
次回はこのzeRoさんの牌譜について考えていきたいと思いますので、お楽しみに!
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