こんにちは、ごたぷーです!
いやーMリーグ盛り上がってますね!
特に今年は新戦力の方々が大活躍。
Mリーグに新しい風を吹き込んでくれています。
今回の主役は、新戦力の一人のこの人。
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そう、サクラナイツの大ベテラン、ピンクのユニフォームが似合っているのか似合っていないのか誰にもわからない、沢崎誠選手です。
ところで、皆さんは麻雀で「読み」というと、どんな「読み」を思い浮かべるでしょうか。
捨て牌読み、速度読み、人読みetc・・・
一言に「読み」と言っても、色々な「読み」がありますよね。
今回は10/3の2戦目に沢崎選手が見せてくれた、ベテランならではの「読み」と、それを生かした「押し引き」にスポットを当てたいと思います!
南1局
沢崎選手は1戦目から連投となった第2戦。
この東4局、なんと自身の親番で痛恨の少牌。
辛くも放銃は免れたものの、みすみす親番を手放すことになります。
おいおい、おじいちゃん大丈夫か?と多くのの人が思ったのも束の間。
続く南1局でその失敗を取り返すファインプレーが生まれます。
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6巡目、石橋選手が絶好の単騎でリーチ!
リーチ七対子赤で6400点、裏が乗れば跳満という大物手です。
そして、そのリーチを受けた沢崎選手の手がコチラ。
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なんとぽっかりが1枚!
幸い一発目は2枚切れのをツモってきたため放銃は免れましたが、もはや時間の問題・・・
次巡をツモってきて・・・
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打!?
なんと当たり牌のを止めて、
の対子落としを選択!
これには解説の園田プロも「スゲー!スゲー!」と大興奮。
普通字牌はリーチにも通りやすく、すぐに出てしまってもおかしくない、いやむしろ普通はすぐ出てしまう牌です。
にも拘わらずこのが止まった理由。
それは、石橋選手の捨て牌にありました。
石橋選手の捨て牌は、
となっており、一枚も字牌を切っていません。
また、リーチ宣言牌も端牌のという事で、
「七対子もあるな」
という「読み」が働いたものと思われます。
しかし100%の根拠があるわけではないので、



・



という2点から、一旦通りやすいの対子落としで様子見する、という一打です。
実にベテランらしい、相手の手役を読みながらの絶妙な押し引きと言えます。
結局この後沢崎選手はベタオリを選択。
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その後、石橋選手がツモあがり。
裏ドラも乗って、跳満となります。
沢崎選手にとってみれば、失点は避けられませんでしたが、跳満放銃と跳満ツモられは実に9000点の差。
満貫をあがったに等しいファインプレーでした。
南4局
さて、危機をぎりぎりで回避した沢崎選手。
その甲斐あってオーラスの親番を、僅差の2着目で迎えます。
アガリやめのないルールのため、できれば大物手が欲しいこの場面。
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沢崎選手はこの配牌から、萬子の一色手へ一直線。
勝負を決定づけるアガリを目指します。
しかしそこに立ち塞がったのは、寿人選手。
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3着争いもし烈で、自身であがって3着をモノにしようと、得意のリーチ攻勢にでます。
沢崎選手も追いかけるように萬子の混一色聴牌。
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待ちはと
。
既に打点は十分、ここはダマテンに構えます。
しかし沢崎選手には次々と難問が出されます。
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次にツモったのは待ちであるのお隣さん、
。
そう、寿人選手のロン牌です。
さて、ここで私がぱっと考えた選択肢は2つ。





②打

この牌姿、寿人選手のリーチがなければ選択肢の①しかないでしょう。
待ちも打点も十分、これ以上ない聴牌と言えます。
しかしここで、寿人選手の捨て牌を見てみましょう。
なんとも異様な捨て牌ですね笑
ここでもまた沢崎選手にはある「読み」が働きます。
それは、全体的に上目の牌が切られていない事。
リーチ宣言牌の以外、5より大きい数牌が切られていません。
つまり、「上の三色」が絡んだ牌姿になっている可能性が高いと読めます。
ということは、5より大きい数牌は、かなり危険という事になります。
となると、先ほどの選択肢①の打は何とも厳しい。
しかし、通れば絶好の四面張、押す価値もあるか?というところ。
を通すのが厳しいと感じれば、選択肢②の打
で清一色に移行か?
沢崎選手の決断は・・・
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なんと第3の選択肢、打!
先ほどの読みのお話、皆さん覚えてますか?
そう、萬子の「上目」が厳しい、という話でした。
じゃあ何のことはない、「萬子の下を切ろう」という打。
先ほどの止めと同じように、相手の手牌を読みながら押し返すこの打
。
渋すぎます!
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結果は自らをツモ!
4000オールでトップ目に立つ、値千金のアガリを決めました。
まとめ
結局この見事な押し引きを見せた沢崎選手が逃げ切って、サクラナイツにMリーグ初のトップをもたらしました!
試合後のインタビューでは、
©AbemaTV
「少牌しちゃいました、すいません、てへぺろ☆」
(※てへぺろはフィクションです)
と終始笑顔で、まさに好々爺といった雰囲気。
しかしそのベテランの持つ経験値からくる余裕で、少牌の直後にあのファインプレー。
おじいちゃん大丈夫か?と思っていた人の多くが、
このおじいちゃん・・・強い!
と思った一日となったのではないでしょうか。
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