RTDトーナメント2019のシステムがわかりにくい理由

RTD2019
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Mリーグが閉幕して早1か月以上が経ちました。
閉幕直後はMリーグロスに悩まれていた方も、そろそろMリーグのない生活に慣れてしまったのではないでしょうか。

しかし!
Mリーグと同等、もしかするとより豪華とすら言えるメンバーの揃った、RTD2019が始まりました!

しかも過去3年間はRTD「リーグ」だったのが、今年からRTD「トーナメント」になると。
いやーAbemaさんは退屈させてくれませんね!

私もRTDリーグは大好きで、麻雀を「見て楽しむ」という喜びを感じさせてくれた番組でした。
そういう意味でも、RTDトーナメント2019も非常に楽しみでなりません。

 

しかしこのRTDトーナメント、実にシステムがわかりにくい

なんでこんなシステムにしたかなあ・・・と思っていたところ、ある狙いが隠されている事に気づきました。
この狙いを分かっていれば、RTDトーナメントをより楽しめる事間違いなしですので、ぜひご覧ください。

RTDトーナメントのシステム

わかりにくいと評判?のRTDトーナメント2019のシステムは以下の通りです。


©AbemaTV

 

はい、この図を見て一発で理解できる人は天才だと思います笑
「初見だけど、ナニコレワカラン!」という方のために、この図を元に少しシステムの説明をしたいと思います。
(既に知っている!という方は飛ばしていただいて結構です)

グループリーグ

まずは参加者の16名が、4名ずつ4つのグループに分かれてグループリーグを行います。
各グループリーグ毎に4試合行い、そのトータルポイントで1位~4位を決めます。

それぞれのグループの1位~3位は準決勝または準々決勝に進み、4位は敗退となります。
1位:準決勝へ
2位:準々決勝Aへ
3位:準々決勝Bへ
4位:敗退

準々決勝(QuarterFinal)

準々決勝には、準々決勝Aと準々決勝Bの2種類が存在します。
準々決勝Aは、2戦行い4名中上位3名が準決勝に進みます。
準々決勝Bは、2戦行い4名中上位1名が準決勝に進みます。

準決勝(SemiFinal)

準決勝は、グループリーグ1位4名と、準々決勝を勝ち上がった4名の2組に分かれます。
各組毎に4戦行い、それぞれ上位2名が決勝に進みます。

決勝(Final)

4試合行い、そのトータルで順位を決定します。

 

システムがわかりにくい理由

さて、初見の皆さんは理解できたでしょうか。
「図だけではもちろんわからなくて、図と説明があってようやくわかったような気がする」
という方が多いのではないでしょうか?

このシステムがわかりにくい理由は、ずばり準々決勝にあります。

なぜか2種類ある上に、準々決勝をスルーして準決勝に進む人もいるからです。

このシステムが採用された理由

では、なぜこのようなわかりにくいシステムにしたのでしょうか。

結論から言いましょう。
それはずばり、

麻雀は着順取りのゲームなので、1位以外に2位・3位にも価値を持たせるため

です。

先ほど長々と説明したシステムですが、グループステージ~準々決勝のシステムは要約するとこういう事です。

グループステージの順位
1位:準決勝進出確率100%
2位:準決勝進出確率75%
3位:準決勝進出確率25%
4位:準決勝進出確率0%
こうしてみると、1位>2位>3位>4位と段階的に差が設けられている事がわかります。

更にここで思い出していただきたいのは、Mリーグの賞金です。

Mリーグの賞金
1位:5000万円
2位:2000万円
3位:1000万円
4位~7位:0円

こちらも同様に、1位>2位>3位>4位と段階的に差が設けられています。
この賞金額については、
「2位や3位にも価値を持たせるためにこのような賞金設定にした」
とチェアマンの藤田晋さんは話しています。

この事は、今まで「1位にしか価値のない」大会が多かった麻雀界に新しい風を吹き込みました。
麻雀は着順取りのゲームであり、1位はもちろんエライですが、
「2位は3位より、3位は4位よりエライ」
という事をはっきりさせた素晴らしい仕組みだと思います。

 

今回のRTDトーナメントのシステムもまた、前述の通りグループステージの1位~4位に段階的に差が設けられており、Mリーグの賞金と同様の理念を感じられます。

それもそのはず、RTDトーナメントの主催はAbemaTV。
そう、藤田さんが社長を務めるCyberAgentが運営するテレビです。
RTDトーナメントの前身であるRTDリーグが元々藤田さんの私設リーグだったというのも、有名な話です。

つまり、今回のRTDトーナメント2019のシステムは、藤田さんが世間に対して
「麻雀は着順取りのゲームである」という事をアピールするためのもの
なのではないでしょうか。

選手から見たこのシステム

このシステムを採用した理由はもう一つあると考えられます。

それは、選手の戦略の幅を広げることです。

トップ以外価値のないシステムでは、戦略はトップを取る事しかありません。
しかし、1位~4位まで段階的に差があるのであれば、状況に応じて2位や3位を狙うという戦術も取ることができます。

「自分の最善を最後まで貫き、結果的に3位以上になればOK、1位になれば万々歳」
という戦略をとる人もいれば、
「1・2半荘目はフラットに打つが、3半荘目以降の戦略は自分の立ち位置によって決める」
という戦略をとる人もいるでしょう。

色々な戦略を取れれば選手もやりやすい。
色々な戦略を取る選手がいれば視聴者も面白い。
まさにいいとこどりです。

また、このシステムは「目なし問題」を防ぐことにもつながります。
目なしになってしまった人が何もすることがない、という局が存在するのは、視聴者も、もちろん選手も望む所ではないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回のRTDトーナメントのシステムがわかりにくいのは、これが初めての試みである、という事も大きいと思います。
(もし他に同じシステムを採用している大会があったら、私の不勉強で申し訳ありません)

しかし、「着順取り」という麻雀の本質を最大限に生かすこのシステムは、今後メジャーになっていくのではないでしょうか。
もしそうなれば、「慣れ親しんだいつものシステム」になる日が来るかもしれません。

 

ぜひ皆さんも「麻雀が着順取りのゲームである」という事を踏まえて、RTDトーナメントを見てみて下さい。
実現不可能な逆転を目指すのではなく、現実的に自分のできる最善を尽くす選手の思考が読み取れるはずです!

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