【Mリーグ名場面】後手を踏んでも強い!麻雀IQ220の強烈な反撃

Mリーグ2018
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数々の名勝負、名場面を生み出したMリーグ2018。
3/31にドリブンズの優勝で幕を閉じ、Mリーグロスに苛まれている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はMリーグ2018の記憶に残る名場面を振り返っていきたいと思います。
これから不定期に投稿していこうと思うので、楽しみにしていただければ幸いです!

 

第1回の今回は、ファイナルシリーズday1の第2戦、白鳥選手の親リーチを受けての勝又選手の押し引きにスポットを当てます。

場面は南3局1本場、白鳥選手の親番。ドラは

親の白鳥選手が4巡目に早くもテンパイ。
チャンタや両面、シャンポン手替わりを見てここはダマに構えます。

その後、萬子で面子が並んでしまうものの・・・

を引き入れ、狙い通りとのシャンポンリーチ!

この時点で勝又選手はドラのが対子なものの、愚形含みの2シャンテン。
現物のを切って、ここはオリに回るかと思われましたが・・・

次巡、をノータイムでツモ切り。
ノータイム過ぎて解説陣も拾いきれていませんでしたが、このはリーチ宣言牌のまたぎ筋で超危険牌。
親リーチに愚形含みの2シャンテンから押すなんてバカげている、という方も多いのではないでしょうか。
なぜここで超危険牌のなのか?
麻雀IQ220の頭の中では、少なくとも3つの事が考えられていました。

点棒状況

この局を迎えての点棒状況は以下の通り。

親リーチの白鳥選手は目下2着目。
勝又選手はそれを追いかける3着目です。
ここで親の白鳥選手にあがられてしまうと、2着目が相当遠くなってしまいます。
現状ライバルである白鳥選手のアガリはなんとしても阻止したい状況です。

他家の動向

この親リーチを受けて、村上選手と佐々木選手の動向もまた要チェックです。

村上選手はリーチ一発目に現物の切り。
トップ目という事もあり、ベタオリ気配が伺えます。

寿人選手は現物のをツモ切り。
しかし初打から中張牌をバラ切りしており、国士か、かなり重い手であることが予想できます。

この2人の動向から、白鳥選手の親リーチをかわせるのは勝又選手だけ、ということになります。

自分の手牌

上記の2点から、勝又選手はこの手牌からある程度押し返す方針を固めます。
さて、もう一度勝又選手の手牌を見てみましょう。

この時点で現物は0枚。
を持ってきて、打牌候補は3つ。それぞれについて考察してみます。

切り
手の内で最も不要な切り。
押し返すためには最もシンプルな打牌です。
しかし、例えばこの後ドラのを鳴けた時。
またを切らなくてはなりません。
であれば、この時点でを切るリスクを負う意味がありません。

切り

リーチを受けて回るのに、字牌のトイツ落としは定石です。
しかし、この手でを切ってしまうと役はに限定され、アガリ率が大幅に低下してしまいます。
また、白鳥選手は字牌をしか切っておらず、自体も比較的危険な河になっています。
ある程度押し返す事を決めているので、中途半端に手牌の価値を下げる打牌はしない。
よってこの選択肢も消えます。

切り

ということで、第3の選択肢切りという事になりました。
は危険牌ですが、ここは早めにリスクを負うことで押し返しを見つつ、今後のツモ次第でおりるかどうか決めるという打牌です。

 

さて、ノータイムで危険牌を押した勝又選手ですが難しい選択が続きます。

親の白鳥選手のをチーして打
イーシャンテンにこぎつけます。

そして2巡後、つもってきたのは
小考の後、勝又選手の選択は・・・


先ほど保留とした打牌ですが、今回はそのリスクに見合うとの判断です。
理由は、今回も少なくとも3つ

ピンズの混一色への渡り

ここで打としておけば、次にピンズの下目を持ってきたときにの対子落としでピンズの混一色に渡りが見えます。
元々ダブルバックだった手が、MAX跳満まで見える手になったことで押し返す価値が上がったと言えます。

他の牌の危険度

を切らないとすると、他の候補は打の対子落としが打牌候補となります。
しかし、字牌が高く現物もかなり増えてしまい、筋のや自分が対子のの危険度も相対的に高くなっています。

先制の親リーチということもあり、愚形の間待ちリーチも十分にありえます。

の3枚切れ

今回切ったですが、リーチ宣言牌の裏スジに当たる牌です。
リーチ宣言牌の裏スジは、比較的当たりにくい牌です。
なぜなら、リーチ前にと持っているのは、が不要なので不自然です。
このため、が当たるケースは限られます。
のような複合系

のテンパイからツモ

が主なパターンです。
しかし、が3枚切られたことで①のケースはなくなりました。
このため、単純なワンチャンスであることも含めて、他の牌を切るより「マシ」であると考えられます。

 

さて、ここまで「少なくとも3つ」と2回も書かせていただいたのは、おそらく勝又選手はこれ以上のことを考えているのではないか、と思うからです。
勝又選手は麻雀IQ220とも言われ、読みに絶対の自信を持つ選手です。
彼の頭の中は、おそらく常人には理解できないのではないでしょうか。

 

話を戻しましょう。
上記のような思考からを押した勝又選手。
ここからは一本道でした。

ツモで打。ダブルワンチャンスとはいえ通っていないですが、ここまで手が育てば勝負です。

このを鳴いて跳満のテンパイ。

 

最後は白鳥選手からをとらえ、跳満のアガリとなりました。

局の途中から、リーチをかけている白鳥選手の方が追い込まれた雰囲気になったこの1局。
おそらく同じ団体で勝又選手との対戦経験も多い白鳥選手だからこそ、後手を踏んで押し返してくる勝又選手の怖さがわかっていたのではないでしょうか。

放銃した白鳥選手には残酷な結果となりましたが、勝又選手の鋭い反撃の決まった名場面でした。

 

(当記事の対局画像は、AbemaTV 大和証券Mリーグ2018より引用しています)

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