【Mリーグ2019】麻雀は運ゲーだから面白い

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コロナによる長い中断期間を経て行われた、Mリーグ2019ファイナル。6日間に渡る闘いは、パイレーツの優勝で幕を閉じた。最終日3位でスタートしたパイレーツが2連勝で逆転優勝を決めたのは、劇的という他ないだろう。

特に3チームに優勝の可能性が残った状態でスタートし、最後の1局までパイレーツとフェニックスのどちらに勝利の女神が微笑むかわからなかった最後の半荘は、濃密で、感動的だった。

 

さて、Mリーグ2018はドリブンズ、Mリーグ2019はパイレーツと、「デジタル」な打ち方をモットーとする2チームが優勝したことになる。この結果は、今流行の「期待値を稼ぐ」打ち方こそが強く、技術的に優れたチームが勝ちやすい、という証左と言えるかもしれない。

 

確かに、この最終半荘は技術的にも非常にレベルの高い1局だった。

 

 


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沢崎選手は最初から最後まで黒子に徹し、

 


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多井選手は開局早々見逃しからのアガリを決め、

 


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魚谷選手はリーチの当たり牌をぴたりと止め、

 


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小林選手はリーチをかいくぐって単騎をつもりあげた。

まさにMリーグ2019の最終半荘にふさわしい内容の1局だったと言えるだろう。

 

しかし、である。
我々視聴者が感動したのは、これらの技術の応酬だっただろうか。

 

オーラス、パイレーツは跳満ツモかパイレーツからの満貫直撃条件。

 


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魚谷選手は6巡目にして条件を満たしたリーチ。この時点でパイレーツとフェニックス、どちらが優勝するかは気まぐれな勝利の女神の手に委ねられた。

 


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この時点で、は1枚ずつ山に残っていた。そして、小林選手の手牌にはがぽっかりと浮いている。

「魚谷選手つもってくれ!」
「つもらないでくれ!小林選手を打たないでくれ!」

フェニックスファンとパイレーツファンの祈るような思いが、日本中を駆け巡ったに違いない。

 


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今シーズンの最後のツモとなるであろう牌。魚谷選手は祈るように手を伸ばした。

 


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しかし、そこにアガリ牌はいなかった。今シーズン勝利の女神に愛され続けた魚谷選手は、最後の最後に勝利の女神に見放された。

 


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小林選手の最終打牌。王牌をこぼしてしまう。さすがのロボも手が震えただろうか。

 

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小林選手を迎える、パイレーツのクルー。
シーズン中苦しんだ朝倉選手、瑞原選手の目には涙があった。
プレーオフで大活躍だった石橋選手の顔には、笑顔があった。

 

戦後、小林選手は語った。
「こんなに長いと感じたベタオリはこれまでの競技人生の中で初めてでした」

一方魚谷選手はこう語った。
「1戦目で誠一さん(近藤選手)がラスを引いて、私が絶対に借りを返そうと心に強く思いました」

 

Mリーグ2019最終戦、最終局。
そこにあったのは、「最後までわからない勝負の怖さ」と、「勝負に立ち向かう人の思い」だった。この2つがドラマ性をつくり、人々に感動を与えたのではないだろうか。

 

技術の優劣を競う競技である一方、最後に勝敗を分けるのは一握りの運。

しかし、だからこそ麻雀は面白い。

そう思わせてくれる、最高の1日だった。

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