ドラフトを終えて Mリーグの理想と現実

Mリーグ全般
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7/9、Mリーグ2019のドラフト会議が行われ、新たに8人のMリーガーが誕生した。
私も当日リアルタイムでドラフト会議を見ながら、TwitterでTLを眺めていた。

個人的には予想外の出来事が多く、エンタメとして面白く見ることができた。
しかし、TL上で多くみられたのは批判や残念がる声だった。

中でも多かったのが、

「選手選考が実力順でないのはおかしい」

という声だったように思う。

確かに、他にドラフト制を導入しているプロ野球や、アメリカのMLB・NBAなどは基本的に実力によって選手選考が行われる。
そして今回のドラフト(2018年のドラフトもだが)は実力のみで選手選考が行われたとは考えにくい結果だった。

 

なぜこのような結果になったのか。

 

それは、Mリーグ、いや麻雀業界の目指す「理想」と「現実」にギャップがあるからではないだろうか。

Mリーグの理想

今年で2年目を迎えるMリーグの未来を、理想のみで語るとこのようになるだろう。

・実力のある選手のみがMリーガーに選ばれ、ハイレベルな試合が行われる
・彼らは卓外でのパフォーマンスも優秀で、ファンサービスも十分
・麻雀のゲーム性が広く世間に受け入れられ、麻雀の競技人口が増加する
・Mリーグの人気が高まり、各チームは多くの利益を得る
・Mリーグのファン、スポンサーが増え、麻雀業界の規模が拡大する

キリがないのでこの辺にしておこう。
このような良いサイクルが生まれれば、Mリーグはもちろん麻雀業界の未来は明るいと言えるだろう。

Mリーグの現実

では、現実はどうだろうか。

もし仮に、実力のみを重視して選手選考を行ったとしよう。
そうすると、
「実力のある選手のみがMリーガーに選ばれ、ハイレベルな試合が行われる」
という部分は達成されるだろう。

しかし、他の部分はどうだろうか。

・彼らは卓外でのパフォーマンスも優秀で、ファンサービスも十分

1年目のMリーグで、最もファンサービスを理解していたのは誰か。
私は萩原聖人だと思う。

「雷電の麻雀は・・・面白いんです!」
という決め台詞は、大いに雷電ファンを喜ばせた。
卓内での成績は残念なものだったが、卓外でのパフォーマンスはやはり超一流だった。

他の生粋の麻雀プロ達も頑張ってはいたが、多井隆晴や佐々木寿人を除くと没個性を感じてしまう。
プロである以上卓内でのパフォーマンスはもちろん必須だが、卓外でのパフォーマンスもまたファンの求める要素の一つだろう。

・麻雀のゲーム性が広く世間に受け入れられ、麻雀の競技人口が増加する

最も理想と現実のギャップが大きいと思われるのがこの部分だ。

もし実力のみを重視して選手選考を行った場合、麻雀を知らない層が麻雀に興味を持つだろうか。
私は「No」だと思う。

例として将棋を挙げてみよう。

将棋は駒の動きや勝利条件など、ルールくらいはわかる、という人の多い競技だ。
その点で麻雀と似ている。

では、そんな将棋界における七大タイトル保持者を答えられる人はどれくらいいるだろうか。
少なくとも私は答えられない。

実力のみを重視した選手選考を行ったとしても、コアなファンでない限りその選手の強さはわからないのだ。
このことから、Mリーグでどんなにハイレベルな攻防を繰り広げても、新たなファンが増えるという事は少ない事が予想できる。

つまり、一般的に知名度のある人や、ルックスの優れた人を選考するのは、興行という面では一つの正しい戦略と言えるだろう。

・Mリーグの人気が高まり、各チームは多くの利益を得る
・Mリーグのファン、スポンサーが増え、麻雀業界の規模が拡大する

この2点については、

・麻雀のゲーム性が広く世間に受け入れられ、麻雀の競技人口が増加する

という部分がクリアされない事には訪れない未来だ。
「既存の麻雀ファンが内輪で盛り上がっている」状態を抜け出さない限り、このような明るい未来を迎えることはできない。

まとめ

理想論ばかりではやっていけない。
これはどの業界も抱えるジレンマだ。

では、理想を語る事、現状を批判する事は無意味なのだろうか。

私はそうは思わない。
どの業界でも、現状を憂う声、改革を求める声は存在する。

そして、そのようなファンの熱意が、業界全体を支えているのだ。
業界としての「死」は「無興味」だ。

批判も賞賛も生まれない。
そうなってはその業界は死んだも同然だろう。

だから、我々麻雀ファンは、大いに賞賛し、批判し、議論するべきだ。
そのような声が、少しずつ業界をいい方向へ変えていくのではないだろうか。

私も小さなブログで記事を書きながら、麻雀界の未来が理想に近づいていけばいいなと思う。

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