今回は、麻雀戦術本「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」を紹介させていただきます。
数ある麻雀戦術本の中で、どれを買えばいいか迷っている方の参考になれば幸いです。
- タイトル:実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義
- 通称:ゆうせー本
- 著者:ゆうせー(天鳳十段 天鼓、天鳳十段 黒猫@ぺろぺろ☆)
- 電子書籍:kindle、楽天kobo共にあり
- おススメ対象:初級者~上級者
著者紹介
著者は天鳳でダブル十段を達成した、ゆうせーさん。
歴代唯一のダブル天鳳位を達成し、Mリーガーとしても活躍する朝倉康心プロの実のお兄さんです。
まさに天鳳界、いえ麻雀界最強の兄弟と言ってもいいでしょう!
天鳳の実戦生放送「アニピンデス!!」やキンマwebでのMリーグ観戦記を始めとした麻雀のお仕事以外に、塾で国語の教師を務めるゆうせーさん。
まさに「思考の言語化のプロ」です。
また、ニコニコ動画のコミュニティでは、天鳳ユーザーの牌譜検討をされており、こちらも大人気。
打ち手の苦手部分を見抜く眼力と、わかりやすい解説はまさに先生!
そんなゆうせーさんの著書が、わかりやすくないわけがありません。
内容紹介
本書は、
・手組
・押し引き
・読み
という3つの大きな章で構成されています。
麻雀の中でも最も重要な要素と言えるこの3点についてそれぞれ解説されており、初級者~上級者まで幅広い人にとって有益な一冊です。
参考書のようなわかりやすい構成
本書の大きな特徴の一つが、
②例題の解答・解説
③類題
という順番で各テーマについて解説されている事。
受験勉強の参考書なども、このような形を取っているものが多いですよね。
塾の講師をされているゆうせーさんらしい、わかりやすい構成となっています。
また、この構成はわかりやすいだけでなく、「考える事を促す」構成と言えます。
そのポイントになるのが、③の類題。
本書は各テーマの最後に、「実戦トレーニング」として何切る問題が載っています。
このため、各テーマで解説された内容を元に実際に考える訓練ができます。
つまり、「インプット」はもちろん「アウトプット」も同時にできる戦術書、という事です。
当然ですが、勉強した事を実戦で使えないと意味がありません。
受験勉強で、勉強した事を試験で使えないと意味がないのと同じですね。
知識を「インプット」しつつ、実戦で知識を「アウトプット」する訓練ができる。
まさに麻雀の「参考書」というべき一冊です。
各テーマについてパターン化されている
各テーマについての解説もまた、非常にわかりやすいものとなっています。
その理由は、各テーマについてパターン化されている事。
パターン化??
と、ピンと来ない方もいらっしゃると思うので、具体的に例を挙げてみましょう。
速度レベル判断基準
・3~7が1枚余った→速度レベルB
・3~7が2枚余った→速度レベルA
・3~7が余るまで→速度レベルC「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」p.118より引用
こちらは、読みの章の「河から分かる!速度読みパターン1」より引用させてもらったものです。
他家がどれくらいの速度感の手か?という読みについて、このようにパターン化がされています。
「他家の速度読み」は、かなりの高等技術です。
しかし!
このようにパターン化されると、非常に簡単なものに思えてきますよね?
だって3~7の余った枚数を数えるだけでいいんですから。
本書は、各テーマについてこのように「パターン化」されています。
このため構成と同じように、内容もわかりやすいものとなっています。
また、パターン化がされているという事は、言い換えると
「その知識を使える場面が多い(汎用性が高い)」
という事です。
わかりやすくて、汎用性が高い。
これだけで、一読の価値があるのではないでしょうか。
まとめ
本書の大きな特徴は、やはりそのわかりやすさです。
テーマも
・手組
・押し引き
・読み
と麻雀の基本となる3要素が押さえられており、初級者の方にもおススメな戦術本となっています。
その一方で、上級者向けと言える内容も多く含まれます。
特に読みの章については、手出しツモ切りを見ていないと使えない技術も紹介されており、かなりレベルの高い内容となっています。
このため、初級者~上級者まで、幅広い人におススメです。
麻雀戦術本を初めて買う、という方であれば、ぜひ候補に入れていただきたい一冊です。
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