【Mリーグ2018ファイナル】ドリブンズの独走を許さない5万点の七対子

Mリーグ2018
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5万点――。

親の役満の48000点よりも大きな数字だ。
もし5万点もの価値のあるアガリがあるとしたら――。

それは、値千金と言う他ないだろう。

第2戦 オーラス1本場

場面は、3/24に行われたMリーグ2018ファイナルシリーズday6、第2戦のオーラス1本場。

トップ目の多井選手を500点差で追いかけるのは、トータル首位のドリブンズ村上選手。
自身が上がるか、テンパイノーテンでもトップとなる。

それに対し、トータル2位の風林火山滝沢選手は箱下のラス。
倍満をツモっても3着には届かない点差だ。

更に、この試合が始まる前のポイント状況も見ておこう。

首位ドリブンズと、下位2チームとの差は約670pt。
そして、この試合が終わると残された試合数は7試合。
もしここでドリブンズにトップを取られると、その差は700pt以上。
これは、残り7試合で全てドリブンズとのトップラスを決めてようやく追いつけるか、という数字だ。
つまり、事実上の終戦である。

また、2位風林火山は、この試合でのラスがほぼ決定的。
ここでドリブンズにトップを取られると、その差は300pt以上。
1日3試合のファイナルステージにおいて、1日で縮められるptは300pt程度。
つまり、崖っぷちである。

となれば、この局の焦点はただ1点。
ドリブンズがトップを取るか、他のチームが阻止するか。
他の3チームは、協力してでもドリブンズのトップを避けなければならない。
それほど、この1戦のトップの持つ意味は大きい。

逆に、ドリブンズにとっては大きく優勝に近づく1勝だ。
その1勝をもぎ取るため、面前高打点が持ち味の村上選手が動く。

面前での1シャンテンから、上家多井選手の6sをチー。

更に8pもポンして、瞬く間にテンパイ。
普段の村上選手からは考えられない軽快さだ。

しかし、それも当然。
Mリーグの順位点は、トップが+5万点、2着が+1万点。
つまり、この状況での1000点のテンパイは、41000点のテンパイなのだ。

「普段はやらないだけで、やろうと思えばできるんですよ――。」
そんな台詞すら聞こえてきそうな、村上選手の仕掛けだった。

さて、瞬く間の2副露を受けた3チーム。
是が非でもドリブンズのアガリを阻止したいが・・・

前原選手、滝沢選手共にこの牌姿。
アガリにはかなり遠い。

親の多井選手も・・・

海のように広い1シャンテンから、ドラの8mを持ってきて清一色へ。
しかしこの1シャンテンから、テンパイが遠い。
更に流局間際――。

村上選手の当たり牌、7pを掴んでしまう。
この時点で7p、36mは山にない。
親の多井選手がノーテンなら、村上選手のトップは確定。

万事休すか――。

しかし、前原選手も粘りこむ。
ドラの8mをポンしてテンパイ。
村上選手のトップを阻止するべく、打5p。

「ロン」

その声は、意外なところから飛び出した。

あがったのは、滝沢選手だった。
村上選手に放銃しないように細心の注意を払いながら、七対子のテンパイにこぎつけていたのだ。

タンヤオ、七対子、赤。
6400点のアガリだ。
本場、供託込みで8700点の収入。
もしこのまま流局していたら、村上選手がトップとなり供託も手にして42000点の収入。

その差は50700点。
5万点の価値のある、値千金の七対子だった。

 

ファイナルステージは、day6を終了して残り6試合となった。
首位ドリブンズは、ここまでの18試合でトップ8回、2着5回。
450.2ptを叩き出し、この時点で優勝が決まっていてもおかしくない勢いだ。

しかし、2位の風林火山はしぶとい。
大崩れせずにドリブンズの背中を追っている。

残り6試合で258.4pt差。
簡単な数字ではないが、現実的な数字ではある。
大きなリードではあるが、セーフティリードではない。

ドリブンズの逃げ切りか、風林火山の逆転か――。
最後の2日間も、Mリーグから目を離せそうにない。

 

(当記事の対局画像は、AbemaTV 大和証券Mリーグ2018より引用しています)

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